まちの図工室からのお知らせ

まちの図工室とは?


まぜて、こねて、ひっくり返して、またつくる。
三重県名張市・旧町エリア。100年続いた「パールクリーニング」を再生し誕生した、 まちの図工室は、つくることを通じて人とまちが出会う、地域にひらかれた創造の場です。
子どもも大人も、学生も地域の人も。 誰もが手を動かしながら、まちの記憶や素材を混ぜ合わせて、
今と未来の表現を紡いでいきます。
ここには、正解も不正解もありません。 言葉にしにくいモヤモヤも、まぜたり、こねたり、ひっくり返したりしているうちに、 「あ、こんな感じかも」と、自分らしさに出会えるかもしれません。
アート・文化・芸術って、難しそうに思えるかもしれませんが、 実は、あなたの「すき」や「ちょっといいな」と思える 心の動きを見つける取り組みだと思うのです。
アナログ(描いたり・こねたり・たたいたり)も、 デジタル(レーザーカッターや3Dプリンタ)も体験できます。
「つくるの苦手…」という方は、見るだけ・話すだけでも大歓迎です。 小さな“まちの図工室”は、日常の中に新しい視点を持ち帰るための入り口です。
あなたの日常が、ちょっとでも楽しくなりますように。

まちの図工室で「できること」

つくることで、自分のこころを知る。
絵画・造形・彫刻・木材加工・デジタル加工・廃材端材クラフト・看板づくり・空間演出・文化歴史制作

創造を外にひらき、誰かと出会う
造形教室・ワークショップ・展示・インスタレーション・イベント・マルシェ・移動図工室(地域にお伺いします)・雑談・お喋り


共に創り、語らい、関わりを紡ぐ
創作・演奏・鑑賞・対話による交流を通じた地域・学校・企業と連携・アーティスト・学生との共創・視察・見学対応
驚き、心弾ませ、意味を問い直す
センスオブワンダーを育む体験・表現の背後にある物語や文脈への理解・体験から考える、問いを持つ力の育成・学びを「自分ごと」にする発見のプロセス・次の世代が「先生」になる仕掛け

イベント案内

作品ギャラリー

つくる つながる とける るるる


まちの図工室の一角にある、ちょっと不思議な壁。
よく見ると、色もかたちもバラバラな木のかけらが、たくさん貼りついています。
これは、「つくる・つながる・とける るるる」と名づけられた、
まちの図工室を訪れた人々と共につくる参加型の作品です。
訪れた人が手に取るのは、3つのサイズから選べる1つの木片。
そこに、好きな言葉を描いたり、色を重ねたり、思いのままの形を加えたり。
それらの木片は、まちの図工室の壁の一部になっていきます。
自分の「つくったもの」が、空間の一部になる。
誰かがそれを見て、「あれ、いいね」と声をかける。
「実は、誘われて来たんです」「わたしも貼りましたよ」「あ、増えてる!」
そうしてつくられていくのは、作品だけではなく、人と人とのつながり。
まちにとけていくように、やさしく、ゆっくりと。
あなたも、自分の「るるる」を、残してみませんか?



図工室のひみつ
(Instagram)





設備紹介

まちの図工室は、100年続いたパールクリーニングさんの店舗部分を学生たちと改装し、現在のスペースができています。机や壁も手作りな部分が多く、長年働き者だった店主さまたちより受け継いだ不思議な魅力が詰まったものが数多くある「秘密基地」的な面白い空間となっています。以下に主な設備を掲載しておりますので、クリック頂き詳細をご覧ください。

設備リスト(クリックで詳細表示・非表示)
道具・設備 説明
【作業台】
180×90センチの大きな作業台。天板は取り外しできます。
【スツール】
折りたたみ可能なスツール。組み合わせることで様々な活用ができます。
【作品展示台】
青とオレンジの鮮やかな展示台。この上に作品を置くと、一気に注目度が高まります。
【イーゼル】
絵を描く際に、キャンバスや描画用のパネル、ボードなどを立てかけて固定するための台です。アトリエや野外で絵を描く時に使う道具として知られていますが、描いた作品を展示する際にも使います。
【カッターマット】
A2サイズの大きなカッターマットです。
【カッター】
切れ味が落ちたら刃を折ると、常に新しい鋭い刃先を使うことができます。
【集塵機】
掃除機として使ったり、木工機械で製材する際に出る粉塵を吸い取ったり、図工室内を綺麗に保ちます。
【インパクトドライバー】
主にネジ締めや緩め作業に使われる電動工具です。見た目はドリルドライバーに似ていますが、インパクト(打撃)という特別な機構を持っています。
【ドリルドライバー】
木材、金属など、様々な材料に穴を開ける電動工具です。先端にドリルビット(穴あけ用の刃)を取り付けることで、必要なサイズの穴を開けることができます。
【ジグソー】
主に木の板材を、曲線や複雑な形に切り抜くことを得意とする電動ノコギリです。
【丸ノコ】
円盤状の刃を高速で回転させて、木材などの板材を直線に切断する電動工具です。
【スライド丸ノコ】
木材などの長尺材や幅広材を、直線や角度を付けて切断することを得意とする電動工具です。一般的なハンドタイプの丸ノコとは異なり、本体が作業台に固定されており、刃が付いたヘッドがレール上を前後にスライドする仕組みを持っています。
【ベルトサンダー】
輪っか状になった研磨ベルトを高速で回転させて、木材の表面を削ったり磨いたりする電動工具です。
【レーザーカッター】
レーザー加工機は、非常に細く絞ったレーザー光線を使って、材料を切ったり、表面に文字や絵を彫刻したり、穴を開けたりする機械です。強力な虫眼鏡で太陽の光を集めて紙を焦がすように、レーザーの熱エネルギーで材料を加工することができます。
【3Dプリンター】
コンピューターで作った立体的なデータをもとに、材料を一層ずつ積み重ねて立体物を作り出す機械です。バームクーヘンのように何枚も重ねて立体的な形を作るようなイメージです。
【その他】
制作に必要な工具類は一式揃っております。
使い方を含めてお気軽にお問合せください。
まちの図工室にある不思議なものリスト(クリックで詳細表示・非表示)
不思議なもの 説明
【大型洗濯機の外装 × 2台】
巨大な洗濯機(動作しません)の外装がドスンと2台残っています。パールクリーニングさんが「これ片付けた方がよろしいですよね?」と確認してくださった際に「これを捨てるなんてとんでもない!…面白そうなことができそうなので、しばらく楽しませてください」と残してもらったもの。
【綿用プレス機】
シャツ、Yシャツ、チノパン、コットンのブラウスなど、私たちの生活に欠かせない綿製品。その手強いシワをパリッとシャープに、そしてそれぞれの衣類が一番美しく見えるシルエットに仕上げてきたのが、熱と圧力を用いるプレス機です。このプレス機が持つ力は、衣類の仕上げにとどまらず、ものづくり全般で活用できる可能性を秘めています。
【ローリータンク】
清潔で美しさを生み出すために重要な液体である「水」を貯めていたタンク。大量の水が一度に必要となるクリーニング店の現場では、その水を大量に貯め、各洗濯機にポンプで送る「大動脈」として、日々の仕事を支えていました。そんな縁の下の力持ちは、現在まちの図工室を見守ってくれています。
【アイロン仕上げ台】
衣類のシワを伸ばしてきた、プロ仕様のアイロン仕上げ台。その重厚でどっしりとした揺るぎない土台は、単に衣類を整えるだけでなく、着る人の背筋までピシッと伸ばしてくれていた。このアイロン台が持つ、熱や圧力、そして安定した作業台といった機能は、衣類の仕上げに留まらず、ものづくり全般に応用できる可能性を秘めている。
【レジスター】
パールクリーニングで使われていたレジスター。お客様が預けた大切な服は、綺麗になってそれぞれの家庭へ戻っていきましたが、このレジスターの中には、服と共に交わされた会話や、お客様とのやり取り、そしてパールクリーニングでの日々の営みといった、目には見えないたくさんの思い出や物語が、今も静かに息づいています。
【昔の漫画本】
まちの図工室の改修中、壁の奥からひっそりと姿を現した古い漫画本。長い年月を経て、残念ながらページを開いて読むことは叶いません。しかし、その傷んだ装丁をよく見ると、日本の漫画界、そしてアニメ界に今なお絶大な影響を与え続ける、あの伝説的な人物の名前が記されているのが見て取れます。まるで、この場所の知られざる歴史を物語るかのように、壁の裏側で静かに眠っていた、貴重なもの。


開室時間





アクセス

所在地:〒518-0723 三重県名張市木屋町1369 まちの図工室 (旧パールクリーニング)専用駐車場はございません。



メディア掲載





お問い合わせ



運営メンバー

福本 塁 / Rui Fukumoto
まちの図工室 統括責任者
長岡造形大学 地域協創センター長
東京藝術大学 客員教授
山口 貴一 / Takakazu Yamaguchi
まちの図工室 管理人
長岡造形大学 造形学部 助教
福本研究室


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